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第185回世日クラブ講演会のご案内

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 報道の自由とは何か

        ~官房長官会見から見える政治報道

 

(講師:安積明子氏)

 

 世日クラブの第185回定例会を6月13日(木)に開催いたします。今回は、政治ジャーナリストの安積明子氏を迎え、「報道の自由とは何か~官房長官会見から見える政治報道」と題して語っていただきます。

 菅義偉官房長官の記者会見で、東京新聞・望月衣塑子(いそこ)記者が、事実に基づかない質問を繰り返すなどしてきたことから、官邸は昨年12月から度重なる申し入れを東京新聞に行ってきました。これに東京新聞側が紙面で反論するなど「官邸VS東京新聞」のバトルが過熱。朝日新聞などは、官邸側が言論弾圧をしているかのように報道してきました。しかし、実際はどうか。

 記者会見場でどのようなやり取りが行われ、なぜ騒動が大きくなったのか。一連の問題の本質を浮き上がらせるとともに、本来の報道の自由とは何かについて、記者会見の現場で長年取材を続けている安積氏に語っていただきます。 
 皆様の多数のご参加をお待ちしております。

 

【講師プロフィール】

あづみ・あきこ
兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格後、政策担当秘書として勤務。その後に執筆活動に入り、政局情報や選挙情報について寄稿するとともに、テレビ・ラジオに出演。「野党共闘(泣)。」「“小池”にはまって、さあ大変!ー希望の党の凋落と突然の代表辞任」(ワニブックスPLUS新書)に続き、「「記者会見」の現場で見た永田町の懲りない人々」(青林堂)を4月11日に刊行。  

 

【演題】「報道の自由とは何か~官房長官会見から見える政治報道」
【講師】安積明子氏 (政治ジャーナリスト)
【日時】令和元年6月13日(木)18:00受付開始、18:30開演
【会場】〒112‐0003 東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター26階スカイホール
【会場に関する問い合わせ】03-5803-1100(財)文京アカデミー施設管理係
【交通案内】東京メトロ丸の内線、南北線の後楽園駅徒歩3分、都営地下鉄三田線、大江戸線の春日駅徒歩3分、JR中央・総武線の水道橋駅徒歩10分
【参加費】2千円(会員無料)、ネット申し込みは1500円。コチラ↓から

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01h54r10a6nnd.html

【主催/後援】世日クラブ/世界日報社、言論人フォーラム

【連絡先】世日クラブ事務局・柏木、電話047(314)5761、FAX047(314)5762、HPはhttp://senichi-club.net


映画「空母いぶき」を観る

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 公開前からネット上で物議をかもした本作。いぶきは架空の存在だが、リアルにおいて、海自のいずも型護衛艦を改修して、垂直離着陸機F—35Bを艦載する実質空母が誕生する予定。その全貌はいまだ不明だが、いぶきはそれを先取りし、スキージャンプ台式の甲板を備え、F—35Bを15機艦載できる設定。

 

 ストーリーは、近未来において日本固有の領土である波留間群島の初島(架空の島)が、東亜連邦という3年前にアジアに建国された島嶼国家に占領される。これを受けて、いぶきを旗艦として、護衛艦4隻と潜水艦1隻よりなる第5護衛隊群が編成され、調査目的として現場へ向かう。その間、戦後初の防衛出動が出され、敵機動部隊を相手にいぶきはいかに戦い、果して初島奪還はなるかというもの。

 

 当方は否応なく、4月に鑑賞したハリウッド映画「ハンターキラー」と見比べてしまったが、緊張感、スピード感、CGの完成度、キャスティングと、全てにおいて、見劣りしたと言わざるを得なかった。とりわけ主人公である、いぶき艦長秋津竜太役の西島秀俊の間延びしたセリフ回しはどうにかならなかったか。ただ、近未来に起こり得る日本有事において、政府の対応、最前線に立つ自衛隊の戦いぶり、国民の反応など思考実験にはいい材料かなと。

 

 もっとも、敵が一方的に侵略してきて、わが領土を蹂躙したにも拘わらず、なかんずく海上警備行動から防衛出動のフェーズに至ってもなお、ここまで相手を慮り、抑制的であらねばならないという自衛隊の立場に唖然とする。劇中の佐藤浩市扮する垂水首相が語るセリフとして「日本は、二度と戦争はしないと国民と約束した」にそれが集約されている。物量を別にすれば、自衛隊が持つ装備、現場に立つ自衛官の技量、熟練、士気が相手を完全に凌駕するものであることがわかればわかるほど、口惜しい思いに駆られる。

 

 これではっきりした。専守防衛は役に立たず、一刻も早く憲法を改正し、自衛隊を国防軍に格上げして有事に備えなければ取り返しが付かなくなる。加えて本格的な諜報機関の創設や外交をアップグレードすることこともぬかりなく。要はわが国の安全保障に関して、戦後70年のくびきからの完全な解放を果たすべきで、当然そこには核保有も選択肢に入る。むろん、米国の核の傘を前提とした日米安保を基軸とした上でだ。

 

 それはそうと、領土問題は実効支配した方が勝ちで、よって一刻を争う。島奪還まで24時間がタイムリミットで、米海軍第七艦隊が出てこないというのもポイントだった。ただ、原作では、敵ははっきりと中国人民解放軍となっており、尖閣、多良間島、与那国島が占領される設定。それを映画化するにおいて、ぼかしてトーンダウンせざるを得ず、自衛隊の協力も得られないという状況が日本の現実を表しているといえる。

第185回世日クラブ講演会が開催されました

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世日クラブ 特権化される「報道の自由」

         

  政治ジャーナリスト 安積明子氏が講演

 

 

 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が13日、都内で開かれ、政治ジャーナリストの安積明子氏が「報道の自由とは何か~官房長官会見から見える政治報道」と題して講演した。

 安積氏は、首相官邸の会見で、東京新聞社会部記者の質問に対する菅義偉官房長官の対応が、「報道の自由を侵害している」などと批判されていることについて、「権力は正しくない、反権力=正義という先入観が影響している。しかし、反権力であれば正義というわけではない」と指摘。本来、報道の自由とは、憲法第21条「表現の自由」に根拠を置き、国民の知る権利に奉仕すべきものだが、「官邸批判の根拠とされている報道の自由は、国民の目線を超えて特権化されており、既存メディアのおごりを感じる」と述べた。

 安積氏は、新聞労連委員長の声明を契機に、短期間で多数の言論人や教授らが東京新聞記者を擁護する署名活動に参加したことで問題が大きくなったと指摘。「政権VS個人という単純な構図で官邸が悪いという極めて薄弱な根拠でしかなかったので、危機感を感じた」と述べた。

 また、東京新聞記者が「記者は国民の代表だ」と言って、上から目線で質問を続けていることに対して、「国民の代表と思うのは自由だが、それにふさわしい内容と品格を持つことが必要だ」と指摘した。

 講演に先立ちあいさつした世日クラブの近藤会長は、「香港の逃亡犯条例が大きなデモになっているが、成立すると言論の自由がなくなる。日本が大変危険な状態にあると認識し、憲法改正を進め、国として抑止力を持たないといけない」と述べた。(世界日報6月14日付1面より)

月刊ビューポイント2019年7月号発行しました

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 月刊ビューポイント7月号の内容は以下の通り

◇PHOTO GALLERY

  アルバニアの世界遺産・ベラト

◇特集・地球環境を救え!

  ・インタビュー とかしきなおみ(自民党環境部会長)

    ―海洋プラごみ対策/実態つかみ効果的戦略を

  ・「もう一つの二酸化炭素問題」―海洋酸性化

    国民への啓発急務

  ・インタビュー 白山義久(国立研究開発法人海洋研究開発機構特任参事 国際海洋環境情 報センター長)

    ―温暖化の悪影響に追い打ち/海水の酸性度上昇 生態系のリスクに

  ・続く海面の上昇 

     台風21号の影響は甚大/今後、被害増大の恐れ

蔡英文・台湾総統、就任3周年

  ・米国の台湾シフト鮮明に

    台湾旅行法など矢継ぎ早に成立/懸念される中国のシャープパワー(池永達夫

  ・同性婚で蔡総統窮地

    総統予備選で福音派造反/民進党見切り新党も視野(香港・深川耕治

◇ワシントン・タイムズ特約

  米投資家ジム・ロジャース 日韓トンネルの推進訴え

◇記者の視点

  野党候補一本化

    共産の力借りて政権取れるのか(政治部長・武田滋樹

◇ワシントン発 ビル・ガーツの眼

  ・電磁攻撃に弱い米国の送電網

  ・新START延長交渉、中露の核増強に懸念

◇アメリカ保守論壇(米コラムニスト マーク・ティーセン

  中国への強硬姿勢は正しい

◇ワールド・スコープ

  ・ウクライナ揺さぶるロシア

    親露独立派住民に露国籍付与(モスクワ支局)

  ・正念場のスーダン民主化

    バシル氏失脚後、デモ隊と軍が対立(カイロ・鈴木眞吉

  ・LGBT差別禁じる「平等法案」米下院で可決

    「信教自由の危機」保守派が猛反発(ワシントン・山崎洋介

  ・オーストラリア総選挙

    予想覆した対中警戒心(池永達夫

  ・独カトリック教会で初の女性ストライキ

    100ヵ所以上「女性にも聖職の道を」(ウイーン・小川敏

◇高永喆の半島NOW

  中朝周辺で異例な軍事動向(拓殖大主任研究員・韓国統一振興院専任教授)

◇政界の風を読む(政治評論家・髙橋利行

  衆参ダブル選の心理戦争、国家の命運懸ける安倍宰相

◇WHO'S WHOひと 育てた松阪牛を多くの人に 

  中尾教昭さん(なかお畜産代表取締役)

◇沖縄から

  ・孔子廟問題 最高裁で決着へ

       /那覇市の無償提供 二審も違憲判決

  ・沖縄県が祖国復帰47年、青年4人が弁論

       /「日本で心からよかった」沖縄市議の町田裕介氏(沖縄支局・豊田剛

◇持論時論

  (インタビュー)

  ・憲法改正/文明史視点から憲法論議を

       岡本幸治(大阪国際大学名誉教授)

  ・強制不妊問題の徹底検証/優生思想に向き合うきっかけに

       米田倫康(市民の人権擁護の会『CCHR』日本支部代表世話役)

  ・「象徴」としての天皇と日本人/見える世界超えた象徴存在

       薗田稔(秩父神社宮司)

  (講演)

  望ましい日韓関係をつくるには/”誠信外交”キーワードに

       申珏秀(元駐日韓国大使)

  (インタビュー)

  父―大山倍達/千日で初心、万日で極める

       大山恵喜(アーティスト)

◇救国救世ビジョン―家庭再建講座22

   第四章 同性婚合法化、「LGBT」問題にいかに向き合うか

    5.「多様な性」教育が孕むリスク(後編)

◇文化

  日本最大のキツツキ「クマゲラ」

    /自然保護運動のシンボル(伊藤志郎

◇内村鑑三を読む

  「万朝報」英文欄主筆(5)

   スエズで道徳観念捨てる(増子耕一

◇山田寛の国際レーダー

  ・国民との近い距離/新天皇・皇后両陛下へのご期待

  ・自爆テロ犯とは違う/特攻隊員の名誉を守ろう

                          (元嘉悦大学教授)

◇メディアウオッチ

  <海外誌>

  ・テロ拡大は欧米の外交の失敗が原因と非難する「ミドル・イースト・アイ」本田隆文

  <新聞>

  ・朝日と「慰安婦」反日工作を仕組み、今なお平然と嘘をつく元NHK・永田氏増記代司

  <週刊誌>

  ・科学の暴走を暗に戒めるスリリングな内容の週刊朝日・池谷氏コラム片上晴彦

  <テレビ>

  ・女性カップル出産も令和時代の「家族」とした「ニュースウオッチ9」森田清策

  <新聞>

  ・「血のコスト」を顧みず日米地位協定の不公平の是正を主張する左派紙増記代司

  <テレビ>

  ・米中貿易摩擦の対立激化に長い覇権争いを見通した「日曜討論」など窪田伸雄

  <新聞>

  ・一党独裁の中国の裁判には沈黙し、民主主義国家の裁判はあげつらう朝日増記代司

◇教育

  ・青森・弘前大が開発、「さくらまつり」で実施

     「やさしい日本語」で、全国に先駆け避難訓練(市原幸彦

  ・外来アリ対策で琉球大・京大など4研究機関がタッグ

     ヒアリ、「早期発見と早期根絶」が重要(沖縄支局・豊田剛

◇論壇時評

  ー国内編ー

  ・ひきこもりへの対応/自己肯定感から就労へ

      森田清策(編集委員)

  ー海外編ー

  ・日韓通商対立の損益計算/経済損失恐れ政府に泣き付く   

  ・大統領府HPの請願掲示板/「重複投票が可能」で物議醸す

      岩崎哲(編集委員)

◇ビューポイント

  ・「大嘗宮の儀」を考える

     小林道憲(哲学者)

  ・ロシアの特殊作戦軍SOF

     中澤孝之(日本対外文化協会理事)

  ・令和の時代の平和を考える

     杉山蕃(元統幕議長)

  ・INF条約破棄の波紋

     乾一宇(ロシア研究家)

  ・日本は「一帯一路」拒否明言を  

     ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授)

  ・「統一地方選挙」が示した危機

     浅野和生(平成国際大学教授)

  ・「ナラティブないのち」とは

     加藤隆(名寄市立大学教授)

  ・長崎キリシタンの反ユダヤ主義

     佐藤唯行(獨協大学教授)

  ・敗訴した日韓WTO水産物係争

     小松正之(東京財団政策研究所上席研究員)

  ・濃霧の中の中国「一帯一路」

     茅原郁生(拓殖大学名誉教授)

  ・金融政策の路線修正図る米欧

     鈴木淑夫(鈴木政経フォーラム代表)

  ・国を守るという意味

     濱口和久(拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授)

  ・スリランカの「ガマダ」に学ぼう

     ロバート・D・エルドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表・政治学博士)

  ・「御代替わり」をどう教える

     高橋史朗(麗澤大学大学院特任教授)

  ・米中貿易戦争、団結する米国

     加瀬みき(アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員)

  ・なぜ沖縄に広大な米軍基地が

     宮城能彦(沖縄大学教授)

◇社説

  ・令和の御代も国民と共に 世界日報社社長 黒木正博

  ・憲法記念日/令和に国柄を愛し守る条文を

  ・北の飛翔体発射/武力挑発再開は容認できない

  ・WTO改革案/日本が議論をリードせよ

  ・米の対中制裁関税/中国は不公正な慣行改めよ

  ・徴用工対策「限界」/韓国政府は無責任過ぎないか

  ・トランプ氏来日/令和時代も緊密な日米関係を

映画「パピヨン」を観る

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 人間の本性は極限状況に現れる。戦場がそうであり、そして監獄もそうだろう。そこでは地位も名誉も財産も、出自、容姿さえ何の役にも立たない。ただ素の自分が目的観念に徹し切れるかが 明暗を分けるだろう。

 

 1931年のパリ。胸に蝶のタトゥーを入れていることで”パピヨン”のあだ名で呼ばれたアンリ・シャリエール(チャーリー・ハナム)はマフィアのボスの庇護のもと、金庫破りを生業としていた。

 

 ある日、パピヨンは盗み出した宝石を着服し恋人に与えていたことがボスに発覚。その怒りを買ったパピヨンは殺人の濡れ衣を着せられ、終身刑を言い渡されてしまう羽目に。そして彼が送られた先が、南米はフランス領ギアナのカリブ海に浮かぶ流刑地だった。

 

 この流刑地への移送船の中でパピヨンは、通貨偽造の罪で終身刑となったドガ(レミ・マレック)と出会う。ドガは大金?を隠し持って?いるとされ、周囲から狙われていた。当初から脱獄を企図していたパピヨンはそのためには金がいるとして、ドガに近づき、ボディガードを買って出るが、あっさり断られる。ドガには妻がおり、彼女が控訴するから、いずれ出獄が叶うのだと。

 

 だがその晩、ドガのすぐ近くで金目当ての殺人が起こり、恐怖におののいたドガは、しぶしぶパピヨンの申し出を受け入れることとなった。

 

 さて、その流刑地・徒刑場だが、劣悪な環境のなか、囚人たちはひたすら強制労働に従事させられていた。そしてここは以下の厳格なルールが定められていた。脱獄を試みた場合、1回目が2年間の独房送り。2回目には5年の独房とその後、悪魔島と呼ばれる断崖絶壁に囲まれた絶海の孤島送り。なお、殺人を犯せば問答無用にギロチンで公開処刑。過酷極まる環境と終わりのない絶望の果てに落命する者が後を絶たない。

 

 果たしてパピヨンはこの無限地獄を乗り越えて、自由をつかみ取ることができるのか。

 

 本作は主人公である実在のアンリ・シャリエールの自伝が基となっており、1973年にスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンのキャスティングですでに映画化されていて、今回はリメイクだ。

 

 普通の人は生涯体験することのない世界だが、市井にあって生きるヒントがちりばめられていよう。冒頭に、監獄では財産も役に立たないと書いたが、実はそうでもなく、人間とは、生への飽くなき欲求から、ありとあらゆる手段を動員して望みを叶えんとする凄まじい生き物だと感心させられもする。ただ、配役のチャーリー・ハナム自身がかっこ良すぎるということもあるが、2度の独房と脱獄は事実にしても、本当にこんなかっこ良かったんかいと思わずにはおれなかった。ま、娯楽映画に文句言ってもしょうがない。

 

 

 全編を通じ、これほど貴くかつ何物にも代えがたい自由と人の生命であると痛感する。絶対に無駄にしてはいけないのだ。

月刊ビューポイント8月号発行しました

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月刊ビューポイント8月号の内容は以下の通り

 

◇PHOTO GALLERY

  海洋プラごみをなくせ! 

   海ごみゼロウィーク、環境G20イベント開催

◇国益ネット放送局 パトリオットTV

  ”リベラル”野党・メディアをぶった斬る!

    ゲスト:岩田温(大和大学政経学部講師)

◇日韓打開 私はこう考える

  ・国家間合意は国内判断に優先

    陳昌洙(韓国世宗研究所日本研究センター長)

  ・以前とは違う”革命”韓国/外務省、韓国の変化に対応せず/日本は手続きと広報に努めよ

    西岡力(麗澤大学客員教授)

◇高永喆の半島NOW

   トランプ氏の北核解決プラン

                                          (拓殖大主任研究員・韓国統一振興院専任教授)

◇トップニュース

   ・地上ミサイルの「要塞」で中国を封じ込め

      米シンクタンク、対中国で新戦略/占領の「既成事実化」阻止

   ・中国の「北極近接国家」認めず

      米国防総省 戦略文書で進出牽制(ワシントン・山崎洋介

   ・トランプ米政権、国連でフェミニストに抗戦

      反中絶・家庭の価値を主張(編集委員・早川俊行

   ・米で「孔子学院」全廃の動き

      政府・議会 中国のスパイ活動警戒(ワシントン・山崎洋介

       全米学識者協会政策ディレクター レイチェル・ピーターソンに聞く

   ・米朝首脳 板門店で3回目会談

      実務者協議再開で合意(ソウル・上田勇実

◇ワシントン発 ビル・ガーツの眼

   ・最新SLBM実験、中国が米を「威嚇」

   ・ボルトン米大統領補佐官、中露のサイバー攻撃に対抗策

◇アメリカ保守論壇(米コラムニスト マーク・ティーセン

   バイデン氏に党内から批判

◇大阪G20サミット閉幕、環境・経済で成果

   プラごみゼロ枠組み WTO改革で道筋(G20サミット取材班)

◇地方創生・少子化対策 首長は挑む

   首都圏に近く、豊かな自然  加藤久雄氏(長野市長)

◇ワールド・スコープ

   ・トランプ政権・中東和平案「経済分野」公表

     イスラエルの安全保障にリスク(エルサレム・森田貴裕

◇記者の視点

   「多様な性」の実体

     ゲイ相手「3桁」の無秩序(社会部長・森田清策

◇政界の風を読む(政治評論家・髙橋利行

   「トンネルの岸田」の真骨頂、信頼が厚く遠からず出番も

◇WHO'S WHOひと 厚い扉を開ける挑戦続く

                  清水まり子さん(歌手)

◇沖縄から

   ・「万国津梁会議」、初回は「人権・平和」がテーマ

     結論ありきの辺野古阻止議論(沖縄支局・豊田剛

   ・沖縄の終わらない土地の戦後処理

     県全体で100万平方メートルが所有者不明(同上)

◇持論時論(インタビュー)

   ・清流王国/岐阜を日本一の鮎王国に

        玉田和浩(岐阜県議会議員)

   ・漂泊の俳人・尾崎放哉と西田天香/「路頭」生活にひかれた放哉

        相大二郎(燈影学園長)

   ・「元気と存在感」与える道徳授業/答えは一つじゃない

        磯部一雄(札幌市立北野台中学校教諭)

◇世日クラブ講演会

   「報道の自由とは何か~官房長官会見から見える政治報道」

      安積明子(政治ジャーナリスト)

◇救国救世ビジョン―家庭再建講座23

   第四章 同性婚合法化、「LGBT」問題にいかに向き合うか

    6.「LGBT」というカテゴリーは不適切

◇文化

   秋田県・片貝家ノ下遺跡 日本で唯一、屋根の傾斜分かる

    /平安時代のタイムカプセル集落(伊藤志郎

◇内村鑑三を読む

   「万朝報」英文欄主筆(6)

    上に束縛された道徳の欠陥増子耕一

◇山田寛の国際レーダー

   ・韓国メディアよ/自己批判もしながら頑張れ

   ・日本ももっと批判しよう/世界各地で続く”小天安門”

                          (元嘉悦大学教授)

◇メディアウオッチ

  <海外誌>

  ・パレスチナ和平経済会合を「失敗する運命」と酷評するイスラエル紙(本田隆文

  <週刊誌>

  ・NW誌「百田現象」特集で「普通の人」の声にやっと気付いた元毎日記者(岩崎哲

  <新聞>

  ・宮中晩餐会での天皇陛下のお言葉全文を載せなかった伝統嫌いの朝日(増記代司

  <週刊誌>

  ・川崎殺傷事件で、トリアージの成果や誤った報道を取り上げた各誌(片上晴彦

  <テレビ>

  ・当事者の人権に偏り”性の偏見”という考え方を植え付けるクロ現(森田清策

  <新聞>

  ・野党の筋違いの「老後2000万円」批判の尻馬に乗り政府を攻撃する朝日(増記代司

  <新聞>

  ・交番襲撃犯逮捕に大きな役割果たした防犯カメラに一切言及せぬ朝日(堀本和博

◇教育

   ・北海道教育大の横藤雅人教授が尽力

      ブックトークで「教師力」を鍛える(札幌支局・湯朝肇

   ・沖縄・名護市立屋部中学校で全生徒対象に朝食提供

      利用者増える「屋部の浦食堂」(沖縄支局・豊田剛

◇論壇時評

  ー国内編ー

   ・皇位継承の正統性/男系で守る皇統の権威

      森田清策(編集委員)

  ー海外編ー

   ・白頭山が噴火すれば/日本含む周辺国に甚大な被害  

   ・南北問題の世論調査/統一より経済優先の韓国民

      岩崎哲(編集委員)

◇ビューポイント

   ・ロシア機炎上事故の背景

      中澤孝之(日本対外文化協会理事)

   ・原子力推進艦艇装備の勧め

      杉山蕃(元統幕議長)

   ・インド太平洋構想とスリランカ

      櫻田淳(東洋学園大学教授)

   ・2局面が混在するチベット

      田中哲二(中央アジアコーカサス研究所所長・前国連大学学長上級顧問)

   ・進化する中国サイバースパイ

      新田容子(日本安全保障・危機管理学会上席フェロー)

   ・与党が大勝したインド総選挙 

      ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授)

   ・対台湾政策を変えたアメリカ

      浅野和生(平成国際大学教授)

   ・ユダヤ系兵站の黄金時代

      佐藤唯行(獨協大学教授)

   ・先行き暗い金正恩体制

      宮塚利雄(宮塚コリア研究所代表)

   ・安保問題に進んだ米中角逐

      茅原郁生(拓殖大学名誉教授)

   ・今こそ財政政策が前に出よ

      鈴木淑夫(鈴木政経フォーラム代表)

   ・フォークランド紛争と尖閣諸島

      ロバート・D・エルドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表・政治学博士)

   ・上半期の安倍外交を振り返る

      遠藤哲也(日本国際問題研究所特別研究員)

   ・防災コストと「国難」への備え

      濱口和久(拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授)

   ・相違する独仏両国の軍事政策

      小林宏晨(日本大学名誉教授)

   ・トランプ流の外交手法とは

      加瀬みき(アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員)

◇社説

   ・北方領土/ロシアの軍事拠点化は許されない

   ・天安門事件30年/民主化要求は抑えられぬ

   ・北ウラン濃縮/揺さぶり戦術は通用しない

   ・香港大規模デモ/一国二制度を形骸化させるな

   ・G20環境相会合/日本がリードし問題解決を

   ・日中首脳会談/関係改善演出より脅威対処を

   ・日米首脳会談/日本は同盟での役割拡大を

第186回世日クラブ講演会ご案内

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 テーマ  

  令和日本 

     日本の存続は可能なのか

 

(講師:小川榮太郎氏)

 

 世日クラブの第186回定例会を8月22日(木)に開催いたします。今回は、文藝評論家の小川榮太郎氏を迎え、「令和日本 日本の存続は可能なのか」と題して語っていただきます。

 

 令和を迎えた日本で、初めて行われた国政選挙である参議院選挙では、憲法改正も、新しい国のあり方も、安全保障も争点にならず、政治的に完全に弛緩していることが図らずも露呈しました。

 令和年間をこのまま平成と同じく無為無策で過ごすならば、日本は間違いなく滅びの道を行くことになるでしょう。日本が今どれほど亡国の瀬戸際におり、それをいかに克服すべきかを小川氏に存分に語っていただきます。

 皆様の多数のご参加をお待ちしております。

 

【講師プロフィール】

おがわ・えいたろう
 昭和42(1967)年生まれ。大阪大学文学部卒業、埼玉大学院修了。一般社団法人日本平和学研究所理事長。専門は、近代日本文學、十九世紀ドイツ音楽。受賞歴は、フジサンケイグループ主催第18回正論新風賞、第1回アパ再興大賞特別賞。主な著書に『約束の日-安倍晋三試論』(幻冬舎)、『「永遠の0」と日本人』(幻冬舎新書)、『一気に読める「戦争」の昭和史』(ベストセラーズ)、『小林秀雄の後の二十一章』(幻冬舎)、『平成記』(青林堂)。
 

【演題】「令和日本 日本の存続は可能なのか」
【講師】小川榮太郎氏 (文藝評論家)
【日時】令和元年8月22日(木)18:00受付開始、18:30開演
【会場】〒112‐0003 東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター26階スカイホール
【会場に関する問い合わせ】03-5803-1100(財)文京アカデミー施設管理係
【交通案内】東京メトロ丸の内線、南北線の後楽園駅徒歩3分、都営地下鉄三田線、大江戸線の春日駅徒歩3分、JR中央・総武線の水道橋駅徒歩10分
【参加費】2千円(会員無料)、ネット申し込みは1500円。コチラ↓から

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01afxj10en387.html

【主催/後援】世日クラブ/世界日報社、言論人フォーラム

【連絡先】世日クラブ事務局・柏木、電話047(314)5761、FAX047(314)5762、HPはhttp://senichi-club.net

映画「ピータールー マンチェスターの悲劇」を観る

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 18世紀末から19世紀にかけて、欧州全土を巻き込んだナポレオン戦争がワーテルローの戦いで連合軍側の勝利で幕を閉じた。本作はそのワーテルローの戦乱が終結して、戦地から一人の青年が軍服姿のまま、とぼとぼと故郷の英国マンチェスターの家へと辿り着くシーンから始まる。

 

 その青年ジョセフの家族は紡績工場の労働者だったが、長年の戦争による疲弊で不況が蔓延し、市民は厳しい生活を余儀なくされていた。加えて不作続きで、その多くが地主である政治家たちは、生産者を守るためとして、穀物の輸出入を制限する穀物法を制定し、市民は生活の糧であるパンにも事欠くという状況が出来していた。

 

 さらには、貧困ゆえに起こされた窃盗事件に対して、裁判所の判事は市民に驚くほど冷淡で、聖書の文言を振りかざして過酷な刑罰を科した。

 

 そんな中、市民の中から改革者と呼ばれる人たちが現れ市民集会を開いて、穀物法の撤廃や普通選挙の実施などを訴えていたが、摂政王太子(のちの英国王ジョージ四世)の馬車に男が芋を投げつけて、窓ガラスが割られた事件を受け、貴族院は人身保護法を即時に一時停止にしたのだった。

 

 改革者の中でもロンドンのヘンリー・ハントはカリスマと名声があった。このハントをマンチェスターに招き、聖ピーターズ広場の集会で演説してもうらうことが計画される。改革者の中には暴力を扇動する者もあったが、ハントはあくまで非暴力の平和的な集会でなければならないとしていた。

 

 だが、いざ集会が始まってみれば、無防備の市民に武装した騎兵団が襲いかかり、これがのちに「ピータールーの虐殺」と呼ばれる大事件となったのだった。本作は闇に埋もれた?この英国史上最も「残忍かつ悪名高い」事件に光をあて、今日的意義を改めて問う。

 

 なぜ無抵抗の市民に対して、武力制圧で臨んだのか。もっともナポレオン戦争自体が革命思想の伝播の意を体していたのであり、王室を戴く国体を守るには過敏にならざるを得なかった面もあった。ただ、劇中登場する摂政王太子は華美を好み、浮世離れしたバカ殿そのものであり、その顔色をうかがう首相や内務大臣はじめ、政治家たちに国民のためという思いは微塵もなかったろう。時代は19世紀初頭であり、普通選挙の実施にはこれから1世紀を要し、メディアは未発達だった。

 

 翻って今日の世界である。香港とロシアで大規模な反政府デモが繰り広げられている。いま現在、普通選挙制度がグローバルスタンダードであり、メディアは驚異的な速度で進化を遂げ、ちょっとついていけないほど。加えて国連を筆頭に人権意識は過剰なほど高められている。だが、中国の天安門事件に見られたように、治安維持の名目であっさり武力介入がなされる可能性が高い。ことほど左様に、共産党一党独裁は劇中の摂政王太子夫妻より醜悪で脆い。ロシアもそうだが、弱い犬ほどよく吠える。


月刊ビューポイント9月号発行しました

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◎◎◎月刊ビューポイント8月号の内容は以下の通り◎◎◎

 

◇PHOTO GALLERY

  高まる東京五輪ムード 

◇国益ネット放送局 パトリオットTV

  軍縮でロシア侵略許したウクライナ

    ゲスト:グレンコ・アンドリー(国際政治学者)

◇香港憤激 一国二制度の危機(香港・深川耕治

   ・自由死守へ学生ら結束

   ・恐怖の条例案 中国に不都合な者を移送

   ・近未来の脅威 奪われる「わが家」を救え

◇インタビュー FOCUS

   ・混乱の香港、どう収拾

     指導力改め真の一国二制度堅持を(陳方安生・香港政府元政務官)

   ・香港基本法の改正こそ急務  

     「一国二制度」に矛盾が噴出(鄭松泰・香港立法会議員、「熱血公民」主席)

◇何処へゆく韓国 「親北反日」の迷路

   ・文政権下「敵が消えた気分」―ボクシング元世界王者の嘆き(ソウル・上田勇実

   ・元学生運動家 聞く耳持たず―政権中枢に金日成信奉者(同上)

   ・「平和を妨害」と決めつけ―米朝会談直後の”経済報復”(同上)

   ・話が通じなくなっている日韓―フッ化水素はどこへ行った(編集委員・岩崎哲

   ・日本理解者を「土着倭寇」―青瓦台が仕掛ける反日(同上)

   レッテル貼りに保守派警戒―「親日」論戦エスカレート(ソウル・上田勇実

   ・朴氏釈放に保守分裂の思惑―分水嶺の来年総選挙(同上)

◇ワシントン発 ビル・ガーツの眼

   ・ファーウェイ製品55%に「侵入裏口」

   ・124ヵ所にウイグル強制収容所 反体制組織調査

◇アメリカ保守論壇(米コラムニスト マーク・ティーセン

   バイデン「大統領」は幻想

   無視された労働者階級/オバマ政権で20万人の雇用喪失

◇トップニュース

   ・日本政界・沖縄に浸透図る中国―米シンクタンクリポート(ワシントン・山崎洋介

   ・庁舎内「赤旗」勧誘は50年以上前から 埼玉県三芳町(しんぶん「赤旗」問題取材班)

◇ワールド・スコープ

   ・女子競技への「男子」参加は不公平 米の16歳選手ら

     過剰なトランスジェンダー擁護に異議(ワシントン・山崎洋介

◇記者の視点

   立憲民主党

     護憲にとどまる限り政権は遠い(政治部長・武田滋樹

◇政界の風を読む(政治評論家・髙橋利行

   「釦の掛け違い」の後遺症 安倍宰相、改憲へ克服成るか

◇WHO'S WHOひと 緑が花開いた魅了の歌声

                  大城バネサさん(歌手)

◇沖縄から

   ・日米台の防衛専門家がシンポジウム

     台湾の安定と平和は沖縄の利益に直結(沖縄支局・豊田剛

   ・参院選 辺野古移設反対の高良氏当選

     保守中道、流れ変えられず(同上)

◇持論時論(インタビュー)

   ・長良川の風物詩・鵜飼/魚取れんでも川が楽しい

        山下純司(鵜匠)

   ・インドで仏教復興/生きた仏教が平和もたらす

        佐々井秀嶺(インドラ寺住職、ディクシャ・ブーミ《改宗広場》会長)

   ・アクティブ・ラーニングの危うさ/不十分なら学級崩壊も

        横藤雅人(北海道教育大学札幌校学校臨床教授)

◇救国救世ビジョン―家庭再建講座24

   第四章 同性婚合法化、「LGBT」問題にいかに向き合うか

    7.思想・信教の自由を侵害する「LGBT差別解消法」

◇文化

   北秋田市で「マタギシンポジウム」 旅をした阿仁マタギ各地に足跡

    獲物の換金システム作る/(伊藤志郎

◇内村鑑三を読む

   「万朝報」英文欄主筆(7)

    宗教なき道徳に反発する青年増子耕一

◇山田寛の国際レーダー

   ・”人権”理事会の立て直しへ/米国の国連人権理事会復帰が必要だ

   ・トランプ発言を機に/米兵の命と家族にも思いを

                          (元嘉悦大学教授)

◇メディアウオッチ

  <週刊誌>

   ・NW日本版で安倍政権の「中道左派への変質」を指摘した冷泉氏の卓見岩崎哲

  <新聞>

   ・防犯カメラを「監視カメラ」と言い換えウソを羅列する信濃毎日社説増記代司

  <テレビ>

   ・「死」自覚し性行為やめたフレディの声伝えた「世界のドキュメンタリー」森田清策

  <海外メディア>

   ・米イラン戦争は「地上の楽園」と警鐘を鳴らす米サイト「ボックス」本田隆文

  <新聞>

   ・朝日のハンセン病訴訟大誤報、安倍首相への偏見から慎重な分析怠る堀本和博

  <新聞>

   ・左派紙は年金問題で盛んに不安を煽るが問われているのは家族の価値観増記代司

  <テレビ>

   ・日韓関係悪化、文在寅政権「積幣精算」最優先を危惧する「日曜報道」窪田伸雄

◇教育

   ・岩手県盛岡市の「インクルこども食堂」

      子供の居場所づくり、地域の交流拠点で注目(市原幸彦

   ・沖縄尚学高で韓国人中高生が日本語で弁論大会

      日韓関係の改善は民間から(沖縄支局・豊田剛

◇論壇時評

  ー国内編ー

   ・引きこもり問題の淵源/西洋モデル家族の病理

      森田清策(編集委員)

  ー海外編ー

   ・歴代“進歩派”指導者の対日観/国益のために日本を利用  

   ・股裂き状態の韓国/まず対日関係を修復せよ

      岩崎哲(編集委員)

◇ビューポイント 

   ・「極北」に至った日韓関係

      櫻田淳(東洋学園大学教授)  

   ・進む中国の空母部隊建設

      杉山蕃(元統幕議長)

   ・「令和の時代」をどう生きる

      根本和雄(メンタルヘルスカウンセラー)

   ・国民対話に見る露大統領の持論

      中澤孝之(日本対外文化協会理事)

   ・チベットで宗教弾圧強める中国 

      ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授)

   ・ベネズエラでも米露代理戦争

      乾一宇(ロシア研究家)

   ・「日中新時代」とは何か

      浅野和生(平成国際大学教授)

   ・近代拳闘の先駆者、英ユダヤ系

      佐藤唯行(獨協大学教授)

   ・教育に船舶と漁港取り入れを

      ロバート・D・エルドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表・政治学博士)

   ・不安を抱えた下期の内外経済

      鈴木淑夫(鈴木政経フォーラム代表)

   ・国際捕鯨取締条約脱退の意味

      小松正之(東京財団政策研究所上席研究員)

   ・新たな道徳教育学の樹立を

      高橋史朗(麗澤大学大学院特任教授)

   ・自衛隊人材確保の厳しい現状

      濱口和久(拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授)

   ・埋め立てで面積広げた沖縄

      宮城能彦(沖縄大学教授)

   ・友好進展の陰で進む中国の戦略

      茅原郁生(拓殖大学名誉教授)

     ・参院選、とりあえず安倍政権信任

      細川珠生(政治ジャーナリスト)

   ・注目の米民主党新人女性4議員

      加瀬みき(アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員)

◇社説

   ・米朝首脳会談/友好演出で非核化は進むのか

   ・ウルムチ騒乱10年/少数民族への人権侵害許すな

   ・はやぶさ2の快挙/また新たな歴史をつくった

   ・輸出規制批判/文大統領に失望を禁じ得ない

   ・与党改選過半数/改憲多数派形成へ議論深めよ

   ・竹島領空侵犯/日韓分断狙う中露の挑発だ

   ・五輪まで1年/「おもてなし」の準備も万全に

第186回世日クラブ講演会が開催されました

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文芸評論家 小川榮太郎氏が講演

 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が22日、都内で開かれ、文芸評論家の小川榮太郎氏が「令和日本 日本の存続は可能なのか」と題して講演した。

 

(講演する小川氏)

 

 小川氏は、「日本は平成の30年間を通じて、国を挙げて自国の強み、勝てる要素を失わせてきた」と指摘。「企業献金もよく集まり、地方の声が届きやすかった『土着政治』から新しい政治へと改革されてしまったが、この仕組みの時に日本は世界一の経済力だった」とした上で「霞が関が強くなり、今の若い保守派の政治家は良識や良心はあるが、金と力がなく陳情も届かない」と述べた。

 また、経済的に勢いを増す中国については、「日本は『土着』を30年かけて壊してきたが、中国はあの頃の日本と同じ、地縁・血縁関係で勝っている」と分析。「世界どこでもそうだが、地縁・血縁を捨てて成功する国はない」と強調した。

 

 さらに「保守の父と呼ばれているエドマンド・バークは文学者であり、保守と文学は切り離せない」としながら、「令和時代になって日本が本当に存続可能な国になっていくためには、政策もさることながら、一人ひとりの文学に対する熱意やネットワークの形成が不可欠だ」と訴えた。

 講演に先立ちあいさつした世日クラブの近藤会長は、「憲法論議をすると一部のマスコミが騒ぎ立てるが、日本の平和を考えた時、安全保障を中心に抑止力を強化することが一番大切。これで世界のバランスを保っている」と述べた。

(世界日報8月23日付1面より転載)

世界日報社から新刊 「トランプ『超・保守改革』神と自由を取り戻す!」(早川俊行著)出ます

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 大手メディア、ことに日本のそれは、ドナルド・トランプ米大統領について、皮相的かつ一面的な報道に終始し、ことの本質を見極めようとしない。自分のフレームの枠内でとらえきれない存在に対して、かんしゃくを起こし、そっぽを向いた子供のような対応だ。むろん、当方とてトランプなんて好きじゃない。あんな尊大でバブリーな人、たとえ可能であってもお近づきになろうとは思わない。

 

 ただ、米国民があえて政治経験もない、人間的には問題の多いトランプを大統領に押し上げた背景というものがあるのであって、それを探らずして、目に見える現象面だけを一生懸命垂れ流して、不安や混乱を煽るだけの状況はオールドメディア?の限界(=現状維持)といえようか。

 

 トランプ政権を理解するためにはまず、オバマ前政権の総括がなければ見えてこない。「内戦」とまで表現されるトランプの戦いは、ことさら民族対立や宗教対立を煽ることが目的ではなく、実に建国の理念を懸けたものだ。すなわち、オバマ氏が主張した「ファンダメンタリー・トランスフォーム・アメリカ(米国を根本からつくり替える)」に対して、「メーク・アメリカ・グレート・アゲイン(米国を再び偉大に)」を掲げ、米国に神と自由を取り戻す戦いが繰り広げられているのだ。

 

 本書は、早川俊行氏の12年間におよぶワシントン取材の集大成であり、そのユニークな宗教的、思想的感性と透徹した分析力は他の追随を許さない。日本では伝えられないリアルアメリカを知るための必読書となる。

(四六判、並製、272ページ、本体1,300円+税、9月9日発売予定。アマゾンで予約注文可

 

<著者プロフィール>

はやかわ・としゆき

1973年、神奈川県生まれ。上智大学外国語学部卒。世界日報社入社後、社会部、政治部などを経て、2000年から03年まで那覇支局長。04年から17年までワシントン特派員。アメリカ総局長も務める。現在、編集委員。共著に『復帰30年沖縄新時代宣言―沖縄問題のタブーを解く』『揺らぐ「結婚」―同性婚の衝撃と日本の未来』(共に世界日報社)。

 

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目次から

 

プロローグ トランプはなぜ戦うのか

  「最後の賭け」に出た米国民

  建国の理念を蝕む左翼

  中国の脅威に立ち向かう

  アメリカの国柄をかけた「内戦」
 

第1章 トランプの「保守改革」で甦るアメリカ
Ⅰ 左翼からアメリカを取り戻す

  伝説の保守派活動家の「遺言」

  密かに進む司法の保守化

  リベラル判事は民主主義の脅威

  宗教的伝統の排除を進めたオバマ

  「神の下の一つの国」を取り戻す

  復活した「メリー・クリスマス」

  ポリティカル・コレクトネスとの戦い

  「閉された言語空間」を解き放つ

  米史上最も強力な「反中絶派大統領」

  トランプを支えるキリスト教福音派
Ⅱ 国境と国家主権を守る

  移民を政治利用する民主党

  国境なき国家は国家ではない

  対立を助長する「多文化主義」

  「同化」の伝統を失った公教育

  ニューヨーク・エリス島の教訓

  「バルカン化」で分裂する米社会

  愛国心で国民の結束を目指すトランプ

  国民主権に反するグローバリズム

  国際機関が米国のパワーを縛る

  国家主権の意識が乏しい日本人

  
第2章 世界の常識を覆すトランプ外交
Ⅰ 中国の覇権の野望を叩く

  トランプが砕いた「中国幻想」

  「パンダハガー」も失望

  貿易戦争で中国パワーの源泉を叩く

  「ハイテク覇権」は渡さない

  揺らぐ米国の軍事的優位

  人類史上最悪の統制国家

  米朝首脳会談から見えてきたもの

  米中新冷戦と連動する北朝鮮問題
Ⅱ 家庭と自由を守る価値観外交

  途上国が反発した「文化帝国主義」

  「見せしめ」になったウガンダ

  脅かされたエイズ予防の成功

  「自分が神」と思うヒラリー

  放棄されたLGBT外交

  国連でフェミニストと闘う

  左翼の人権「乱用」に対抗

  信教の自由拡大で中国に圧力

  レーガン以来の「反共大統領」

第3章 「反米大統領」オバマの正体 
Ⅰ 米国を「諸悪の根源」と見なす世界観

  9・11攻撃受けた米国を責める

  オバマの「自己封じ込め」政策

  「オバマは米国を愛していない」
Ⅱ 家族から受け継いだ左翼のDNA

  マルクス主義を百パーセント信奉

  ハワイで共産主義者と師弟関係

  娘と孫に過激教育を受けさせた祖父

  ケニア人の父から受け継いだ「夢」

  父母に捨てられた寂しい過去
Ⅲ 最高権力に上り詰めた「革命家」

  社会主義者会議で出会った「天職」

  地域住民を扇動する「達人」

  革命の手本は堕天使ルシファー

  野望実現へ権力の会談を駆け上がる

  もう1人のアリンスキー信者・ヒラリー

  「リベラル革命」から米国を救ったトランプ

第4章 米国の「歴史戦」―浸透する自虐史観
Ⅰ 歴史の「偉人」が「罪人」に

  「ワシントンの教会」から記念碑撤去

  シャーロッツビルの「衝突事件」

  南北和解を後押ししたリー将軍

  コロンブスが人種差別の象徴に

  ジェファソンの「独立宣言」は偽善か

  打倒の「本丸」は建国の理念
Ⅱ 広がる「反米」「容共」の汚染

  NFL選手の「片膝抗議」

  国家に反抗「かっこいい」

  「警察は黒人の脅威」は本当か

  黒人の成功物語に光を当てよ

  社会主義に惹かれる若者

  甦るマルクスの亡霊

  ブッシュはスターリンより人殺し?
Ⅲ 「暗黒物語」に変わった米国史

  国家への誇りを奪った歴史書

  米国を邪悪な国と一貫して描写

  筋金入りの共産主義者だったジン氏

  主要歴史教科書は全て左翼傾斜

  左翼がトランプを許せない理由
 

第5章 識者インタビュー 
  ・トランプは「敵対的多文化主義」を拒否
    米ハドソン研究所上級研究員 ジョン・フォンテ氏
  ・行き過ぎたグローバリズムを是正
    米ジョージ・ワシントン大学教授 ヘンリー・ナウ氏
  ・人種差別は主要問題にあらず
    米ジョージ・メイソン大学特別教授 ウォルター・ウィリアムズ氏
  ・日米同盟強化で中国を抑止せよ
    米戦略予算評価センター上級研究員 トシ・ヨシハラ氏

終章 トランプに学ぶ日本再生8つのヒント
 
  1. 政治指導者はまず国益を守れ
  2. 「公助」偏重改め「自助」後押しを
  3. 少子化克服へ「ポリコレ」打ち破れ
  4. 「愛国のグローバリズム」を目指せ
  5. 左翼・フェミニストから家族を守れ
  6. 米国と連携して中国の野望阻止を
  7. 自分の国は自分で守れる国に
  8. 日本の有権者も成熟せよ

あとがき

映画「記憶にございません!」を観る

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 「史上最低の総理」の異名をとり、2.3%という空前の低支持率を叩き出して、国民から蛇蝎の如く嫌われている総理大臣・黒田啓介(中井貴一)。国会答弁で「記憶にねぇ―んだよ!」と相手を挑発し、悪態付く様が全てを表している。

 

 ある日、黒田の演説に激高した市民が投げた石が、その頭部を直撃。意識を失い、病院に担ぎこまれた黒田だったが、気付くと自分が総理であることはおろか、自身の名前さえ思い出せない記憶喪失となっていた。

 

 総理大臣が記憶喪失という前代未聞の事態に、井坂(ディーン・フジオカ)はじめ、3人の秘書官は、これが公になれば政界は大混乱だということで、嫌がる黒田を説き伏せ、閣僚は当然のこと、家族にさえその事実を隠して当面を乗り切ろうと画策。だが、当の黒田は記憶を失くしただけに止まらず、その人格に異変が生じていた。”いい人”になっていたのである。

 

 とはいえ、これまで黒田が手を染めていた悪業の数々はそのまま進行中であり、政界、家族、愛人関係に至るまで、抜き差しならない状況が山積していた。そんなさ中、史上初の日系女性米国大統領スーザン・セントジェームス・ナリカワ(木村佳乃)が国賓として来日。果たして、記憶を失くして”フツ―のおじさん”と化した黒田はこの難関を突破することができるのか。そして彼の人生は?家族は? 国家の命運は…どうなってしまうのかァ~!?

 

 「記憶にございません!」は、かのロッキード事件の証人喚問で有名になったが、今ほとんど聞かない。しかし敢えてこの古めかしいフレーズを、「記憶喪失」とかけて政界にあてこするようにもってきたのは、三谷監督らしいといえようか。ただ、本作は政界をこきおろすことを目的としたのかと思いきや、意外や意外、愛に溢れている。

 

 三谷作品といえば、キャラへの尋常ならぬこだわりとキャスティングの妙。今回も全開バリバリだ。中井貴一、佐藤浩市の三谷組の主役級常連はむろんのこと、梶原善(黒田の幼馴染にして、脂ギッシュな建設会社社長)、小林隆(羽田孜か大平正芳を彷彿とさせる省エネルックの財務大臣)などバイプレーヤー陣も健在。もっとも当方はROLLY(黒田の妻の兄役)の出演にちょっとうれしくなってしまった。演技はともかく。

 

 ディーン・フジオカの演技にも唸ったが、わけても官房長官・鶴丸大吾役の草刈正雄にはほとほと感服した。笑いの中に、シリアスさと凄みを与えていた。イタかったのは、ケバいリベラルニュースキャスター役の有働由美子とホテルで発情しまくる野党第二党党首役の吉田羊。今回のストーリーは”オトナの事情”系?がちょっと多すぎたかな?

 

 また本作は黒田首相と夫人の聡子(石田ゆり子)が、安倍首相夫妻を二重映しにして、あてこするシーンが随所にあるが、実際、観賞した安倍首相はそれらを認めつつも「楽しめた」と。さすがは戦後最長の在職日数を誇るだけある。オトナよオトナ。

 

 当方も久方ぶりに劇場で笑って、泣いて、さらに感動するという体験ができた。主演の中井貴一にすっかり感情移入させられた。いやはや、三谷幸喜恐るべし!! 

月刊ビューポイント2019年10月号発行しました

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月刊ビューポイント10月号の内容は以下のとおり

 

◇PHOTO GALLERY

  日本遺産

   「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」 

◇日韓打開 私はこう考える

   武藤正敏(元駐韓大使)

    ・日本に関心ない文大統領

    ・両国民は客観的な視点を

   ケビン・メア(元米国務省日本部長)

    ・残念な文在寅政権の対応

    ・関係悪化は中露の利益に

◇「反日」は来年総選挙に有利

   韓国与党配布の報告書が波紋(ソウル・上田勇実

◇高永喆の半島NOW

   文氏側近の不正疑惑深まる

◇TICAD7 第7回アフリカ開発会議特集

  ・首相基調演説 民間投資加速を後押し

  ・中国の対抗心にじます

  ・「インド太平洋」構想を明記―「横浜宣言」

  ・アフリカ支援に日本らしさ

  ・横浜宣言2019の要旨

◇ワシントン・タイムズ特約

  ・中国人留学生が技術窃盗

  ・中国「1000人計画」FBI警戒強める

◇インサイト2019

  目が離せない台湾総統選

   香港情勢、親中派候補に逆風石平・評論家)

◇台湾で進む「去蒋化」

   条例で蒋介石の銅像撤去丹羽文生・拓殖大学海外事情研究所准教授)

◇ワシントン発 ビル・ガーツの眼

   ・米戦略軍、核戦力強化へ新司令部

   ・中国が香港抗議デモで宣伝工作

◇アメリカ保守論壇(米コラムニスト マーク・ティーセン

   戦略的に重要なグリーンランド

    トランプ氏が購入提案デンマークは一蹴

◇トップニュース

   ・中国の「ハイブリッド戦」に対抗を―米シンクタンク(ワシントン・山崎洋介

◇地方創生・少子化対策 首長は挑む

  ・静岡県浜松市長 鈴木康友

     「こども第一主義」で才能伸ばす

  ・佐賀県神崎市長 松本茂幸

     三世代同居定住者に補助金

◇ワールド・スコープ

   ・ユダヤ教徒のエルサレム聖地入場で衝突

     イスラエルの武力行使を非難―パレスチナ(エルサレム・森田貴裕

   ・香港で常態化する抗議活動

     激しさ増すSNS情報戦(香港・深川耕治

   ・韓国が日韓GSOMIA破棄

     揺らぐ米国との同盟(ソウル・上田勇実

◇記者の視点

   トランプ氏の黒人議員批判

    民主党の”不都合な真実“突く(編集委員・早川俊行

◇政界の風を読む(政治評論家・髙橋利行

   萩生田発言に怒る二階氏 燻り続ける「棚上げ」への導火線

◇WHO'S WHOひと 明るい笑顔 観客にも

                  沖田真早美さん(歌手)

◇沖縄から

   ・「日本が琉球人を大量虐殺

     米日系人が国連で根拠のない演説(沖縄支局・豊田剛

   ・米海兵隊の地域交流が活発

     アメラジアンスクールで定期的に奉仕(同上)

◇持論時論(インタビュー)

   ・天皇と宗教 2000年の歴史皇室受容で根を下ろす仏教

        梶謙治(市谷亀岡八幡宮宮司)

   ・「アイヌ語地名と北海道」特別展身近な地名から歴史読み解く

        小川正人(北海道博物館学芸副館長)

   ・ゲーム障害前頭前野の働き低下

        森昭雄(元日大教授)

   ・災害に強いまちづくり防災教育は気概教育

        矢田部龍一(愛媛大学名誉教授 元愛媛大防災情報研究センター長)

◇世日クラブ講演会

   「令和日本 日本の存続は可能なのか」

    平成で失われた日本の強み小川榮太郎・文藝評論家)

◇救国救世ビジョン―家庭再建講座25

   第四章 同性婚合法化、「LGBT」問題にいかに向き合うか

    8.差別禁止が「逆差別」を生む米国の事情

◇文化

   「世相講談」竹村健一氏を偲ぶ

    /硬派の話題を分かりやすく眞木伸男・元日本テレビプロデューサー)

◇内村鑑三を読む

   「万朝報」英文欄主筆(8)

    社会の病弊は薩長政府にある増子耕一

◇山田寛の国際レーダー

   ・ネパール、湾岸、日本数字の裏のそれぞれの問題

   ・ヌオン・チアと母革命は家族と宗教に負けた

                          (元嘉悦大学教授)

◇メディアウオッチ

  <新聞>

   ・韓国の「ホワイト国」除外に至る理由がよく分かる古川氏の産経「正論」堀本和博

   ・新聞が京アニ放火殺人犯の家庭環境を書かぬのは戦後言論の悪しき風潮増記代司

  <海外メディア>

   ・中国企業による港湾開発に安全保障上の懸念を表明するイスラエル紙本田隆文

  <新聞>

   ・「徴用工問題」でスクープを放ち、お盆休み気分を吹っ飛ばした毎日堀本和博

  <テレビ>

   ・デモ報道多い8月、Eテレ「ひろしま」に感じる日韓のコントラスト窪田伸雄

  <週刊誌>

   ・中国共産党の本質を直視させるニューズウィーク日本版の香港デモ特集岩崎哲

  <新聞>

   ・国体を左右する肝心な時に本当に保守の矜持を示せるのか問われる読売増記代司

◇教育

   ・公益財団法人ふきのとう文庫

      「本に触れる喜び」全国の子供に湯浅肇

   ・東京・井の頭自然文化園で「虫」セミナー

      「虫が苦手」克服へ先生たちの挑戦石井孝秀

◇論壇時評

  ー国内編ー

   ・「表現の不自由展」とは何か芸術ではなく「暴力」

   ・「多死社会」の課題地域で看取る体制作りを

      森田清策(編集委員)

  ー海外編ー

   ・冷静な月刊中央の論考簡単に解けたはずの徴用工問題 

   ・常軌逸した反日不買運動愛国利用の商法に疑問の声

      岩崎哲(編集委員)

◇ビューポイント 

   ・22カ国対中非難書簡の意義

      櫻田淳(東洋学園大学教授)    

   ・中国の覇権助ける日本の支援

      ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授)

   ・安保不公平論とホルムズ海峡

      杉山蕃(元統幕議長)

   ・憶測飛び交う露潜水艇事故

      中澤孝之(日本対外文化協会理事)

   ・侮れぬイランのサイバーパワー

      新田容子(日本安全保障・危機管理学会上席フェロー)

   ・英ユダヤ系兵站の絶頂期

      佐藤唯行(獨協大学教授)

   ・地位協定資格者の活用を

      ロバート・D・エルドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表・政治学博士)

   ・米政権が提起した新冷戦の構造

      浅野和生(平成国際大学教授)

   ・効果上げる対北朝鮮経済制裁

      宮塚利雄(宮塚コリア研究所代表)

   ・核武装は現実的な選択肢か

      遠藤哲也(元原子力委員会委員長代理)

   ・長期戦略なき安倍長期政権

      鈴木淑夫(鈴木政経フォーラム代表)

   ・外患・内憂の中国・習政権

      茅原郁生(拓殖大学名誉教授)

   ・日本人が忘れてならぬソ連の蛮行

      濱口和久(拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授)

   ・「民主的な家庭」が生み出す悲劇

      久保田信之(NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長)

   ・英新首相とEU離脱への疑問

      加瀬みき(アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員)

◇社説

   ・女子ゴルフ新星五輪でのメダル獲得に期待

   ・対韓輸出一部許可政府は厳正な審査継続を

   ・香港空港デモ懸念される中国の強硬な措置

   ・あおり運転法令の不備を早急に改善せよ

   ・GSOMIA破棄北を利する安保毀損の禁じ手

   ・G7サミットこれ以上結束を揺るがすな

   ・アフリカ会議開幕持続可能な経済成長に貢献を

第187回世日クラブ講演会ご案内

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 テーマ

   蔡英文vs韓国瑜 

       どうなる台湾総統選

 

(講師:浅野和生氏)

 

 世日クラブの第187回定例会を来る10月15日(火)に開催いたします。今回は、平成国際大学教授の浅野和生氏を迎え、「蔡英文vs韓国瑜 どうなる台湾総統選」と題して語っていただきます。

 

 来年1月の台湾総統選は、与党・民進党の蔡英文総統と野党・国民党の韓国瑜・高雄市長の一騎打ちの構図が固まりました。中国の圧力が増す中、今後の東アジア情勢を左右する総統選の行方を、台湾専門家の浅野氏に語っていただきます。


 皆様の多数のご参加をお待ちしております。

 

【講師プロフィール】

あさの・かずお
  昭和34年(1959年)、東京都生まれ。昭和57年、慶応義塾大学経済学部卒業後、昭和63年、同大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。平成2年、関東学園大学講師、後、同大学助教授。平成8年、平成国際大学助教授を経て、平成16年、同大学教授に就任。平成17年、日本版「台湾関係法」の私案として「日台関係基本法」を発表。日本選挙学会理事、日本法政学会理事、日台関係研究会事務局長、日本李登輝友の会常務理事。主な著書に『大正デモクラシーと陸軍』(慶應義塾大学出版会)、『君は台湾のたくましさを知っているか(廣済堂出版)、『親台論~日本と台湾を結ぶ心の絆~』(ごま書房新社)。編著に『1895-1945 日本統治下の台湾』、『民進党三十年と蔡英文政権』(ともに展転社)、『馬英九政権の台湾と東アジア』(早稲田出版)など多数。
 

【演題】「蔡英文vs韓国瑜 どうなる台湾総統選」
【講師】浅野和生氏 (平成国際大学教授)
【日時】令和元年10月15日(火)18:00受付開始、18:30開演
【会場】〒112‐0003 東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター26階スカイホール
【会場に関する問い合わせ】03-5803-1100(財)文京アカデミー施設管理係
【交通案内】東京メトロ丸の内線、南北線の後楽園駅徒歩3分、都営地下鉄三田線、大江戸線の春日駅徒歩3分、JR中央・総武線の水道橋駅徒歩10分
【参加費】2千円(会員無料)、ネット申し込みは1500円。コチラ↓から

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0165fj10ihrah.html

【主催/後援】世日クラブ/世界日報社、言論人フォーラム

【連絡先】世日クラブ事務局・柏木、電話047(314)5761、FAX047(314)5762、HPはhttp://senichi-club.net

第187回世日クラブ講演会が開催

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蔡氏リードも中国の介入警戒

平成国際大学教授 浅野和生氏が台湾総統選展望

 

 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が15日、都内で開かれ、平成国際大学教授の浅野和生氏が「蔡英文vs韓国瑜 どうなる台湾総統選」と題して講演した。

 

 浅野氏は、来年1月に行われる台湾総統選について、民進党の蔡英文氏は、中国やアメリカを過度に刺激しない「現状維持」を望む若者を中心とした層から厚い支持を得ており、「勝てる要素が構造的にある」とし、加えて、アメリカからの支持や、昨今の香港情勢による世論の追い風があると指摘。

 

 一方で「台湾で放送されているテレビ局の8割は中国系の勢力であり、昨年の高雄市長選では、SNSなども利用して、国民党の韓国瑜を市長に押し上げた」と説明。「現状では蔡英文氏がリードしているが、中国の介入に警戒しなければならない」と強調した。

 

 また浅野氏は、今年の9月16日にソロモン諸島が、20日にキリバスが、台湾と断交し、中国との国交を樹立したことに触れ、「ソロモンとキリバスは、ハワイ(アメリカ)からオーストラリア、インドと日本を結ぶ『セキュリティーダイヤモンド』と呼ばれる、自由で開かれたインド太平洋の核を成す部分をバサッと分断する場所を占めている」と、中国の海洋進出に警笛を鳴らした。

 

 講演に先立ちあいさつした世日クラブの近藤会長は、「香港のデモは治まる気配が全くなく、まだまだ勢いがある。きょうの香港、あすの台湾、そしてあさっての沖縄と、安全保障上大変な危機に直面しているということを日本人は考えなければならない」と述べた。

            (2019年10月16日付世界日報1面より転載)

 


映画「ジョーカー」を観る

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 かのバットマンの好敵手、ジョーカー誕生のエピソードムービー。主人公アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、コメディアンを目指しつつ、普段はピエロに扮して、各地のイベントに派遣されるという毎日。古びたアパートに精神を病んだ寝たきりの母親と二人暮らしで、アーサー自身、脳の障害によって、突然、笑い出して止まらなくなるという発作を抱えている。なおかつ、ソーシャルワーカーによる定期的なカウンセリングや向精神薬の処方など、社会福祉の支援に依存せざるを得ないという絵に描いたような社会的弱者だ。

 

 だが、そこへもってきて不運が続く。ある日、ソーシャルワーカーから、支援が打ち切られる旨が告げられる。市の財政難の故だという。また、派遣先の営業中に、抱えていた店の看板を少年グループに叩き壊され、アーサー自身もひどい暴行を受ける。そして、護身のためだと同僚に渡されたピストルを、派遣先の病院に持ち込んだことがバレて、結局、職場をクビになる。打ちひしがれて道化の格好のまま地下鉄に乗ったアーサーだったが、一人の若い女性が、3人の会社帰りの男らにからかわれていることを咎め、逆ギレした彼らに、またしても暴行を加えられる。ただここで、我慢の限界を超えたアーサーは、持っていたピストルで3人とも射殺してしまうのだった。ここから、彼の中で何かが芽生える。

 

 ナイトクラブで、アメリカンジョークなどを披露していたアーサー。彼の独特の感性に、会場はドン引きだったが、コメディ番組の人気司会者マレー・フランクリン(ロバート・デニーロ)が、その動画を取り上げたことで話題となり、彼の番組に出演することとなった。一方、巷ではピエロ姿のアーサーが射殺した3人が、超優良企業ウェイン産業の社員とわかって、経済格差が広がり、人心の荒んだ当地(ゴッサムシティ)の下流層からは、拍手喝采が起こり、謎の殺人ピエロを英雄視する動きが広がっていたのだ。

 

 入念に顔にペイントを施し、髪をグリーンに染め、ド派手なスーツを着込み、”ジョーカー”となって番組出演に向かうアーサー。果たして彼は何を語り、何を披露するのか…。

 

 ところで、カール・マルクスは、ユダヤ人家庭に生まれ育ったが、ユダヤ人としては当時のプロシア社会から差別を受け、両親のキリスト教への改宗によって、今度はユダヤ人から疎まれるといった複雑な幼少期を過ごした。やがて青年となり、ヘーゲル哲学の影響から、自由の実現を信念として新聞社の主筆を務めたマルクスに、またもプロシア政府は弾圧を加え、彼はパリ亡命を余儀なくされた。また、プロシア貴族の娘であるイェニーとの結婚に反対していたマルクスの母親は、親戚にそそのかされて、マルクスへの父親の遺産配分を拒絶するということもあったようだ。

 

 パリで経済学研究に打ち込んでいたマルクスに、今度はフランス政府から国外退去命令が。やむなくベルギーのブリュッセルに移ることになったマルクスだったが、プロシア政府からの執拗な追及に、ついにプロシア国籍を放棄する。マルクスは、ヘーゲル思想に傾倒したのちに、フォイエルバッハの人間主義を経て、宗教はアヘンと主張し、私有財産の否定を唱え、最後は、共産党宣言において、「万国のプロレタリアートよ団結せよ!」と暴力革命を正当化するに至った。

 

 一匹の妖怪がムービー界を徘徊している。「ジョーカー」という妖怪が…。本作は21世紀の「共産党宣言」か。言うまでもなく、マルクスのルサンチマンから始まった20世紀の壮大な社会実験は、すでに終わったのだ。その失敗は、彼らの人間観に帰結しよう。サルが労働することによって、人間に進化したのだと。

 

 ”嘆くな、腐るな。愛されなかったことを恨みとせず、愛せないことを恨みとせよ”――これは常日頃、当方が唱える弱い自分自身への「喝」だが、こういう発想とそのための努力精進こそ、人間の人間たるゆえんである。

 

 ハッキリ言う。「ジョーカー」はまったく不健全だ。

ビューポイント2019年11月号発行しました

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月刊ビューポイント11月号の内容は以下のとおり

 

◆PHOTO GALLERY

  日本遺産[2]

   「いざ、鎌倉」 ~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~

◆里程標(全文)

   さざれ石の いわおとなりて

 

 国歌「君が代」を斉唱しなかったり、歌詞の意味を知らなかったりする日本人も少なくないというのに、大男の外国人が真剣な表情で斉唱するのだから、感慨もひとしおだ。日本で開催中のラグビーW杯で、試合前に行われる国歌・地域の歌の斉唱セレモニーにおける日本代表の外国人選手たちのことだ。

 

 弊誌が読者の手元に届いたころ、日本代表が勝ち残っているか、善戦及ばず敗退してしまっているかのかは分からないが、「君が代」を斉唱する彼らの厳粛な姿はいつまでも日本人の記憶に残るだろう。

 

 今大会で活躍した日本代表の強さの源泉は日本人選手と外国人選手が融合して生まれる「和」の力だ。日本国籍でないと代表になれない野球やサッカーと違って、ラグビーはプレーしている地域を重視する地域主義を採る。このため、今大会の日本代表31人のうち、外国出身は15人もいる。

 

 そこで、課題となるのは、選手たちの文化の違いをどう克服するかだが、それが上手くいっているから、技・スピードと力が織りなす組織立ったプレーが可能となったのだ。そして、多様性を持つチームに和をもたらしているのは日本文化への理解と敬意だ。大会前、選手たちは「君が代」の歌詞の意味を学ぶため、宮崎県の大御神社の「さざれ石」を見学、そこで全員で斉唱したという。

 

 ゲームキャプテンを務めることもある南アフリカ出身のラブスカフニ選手が記者会見でこんなことを語っていた。「小さな石が大きな岩になる。これこそが私たちがやろうとしていること。一つになってゴールに向かっていく」。彼の言葉は、日本文化に、出身国を超えて人の心をも動かす普遍的な力がる証左だろう。

 

 多様性がもてはやされる時代だが、軸のない多様性からは和は生まれないのである。

 

◆直筆御製に記された昭和天皇の大御心

 <特別対談>

  櫻井よしこ(ジャーナリスト)×竹田恒泰(作家)

 〇皇室資料開示のルールを―櫻井

   書陵部で収集管理すべき―竹田

 〇岸追悼3首に現実的国家観―櫻井

   御製を詠むこと自体が祈り―竹田

 〇民族と国柄守るため御聖断―櫻井

   旧皇族に変わらぬお身内意識―竹田

◆国益ネット放送局 パトリオットTV

  GSOMIA破棄は在韓米軍撤退につながる

    ゲスト:織田邦男(元空将)

 

 

◆ワシントン発 ビル・ガーツの眼

  ・ハリウッドに中国の検閲

  ・中国、新型の超音速無人機を公開

◆アメリカ保守論壇(米コラムニスト マーク・ティーセン

   恥ずべき米へのタリバン招待

    同時テロ犠牲者への侮辱直前に会合キャンセル

◆朝鮮戦争秘話 知られざる日本掃海隊の貢献

◆インタビューFOCUS

 「地理と歴史変える」日韓トンネル

    米投資家 ジム・ロジャース 

◆内閣改造 夜啼きしている「伝家の宝刀」

    髙橋利行(政治評論家)

◆昭和天皇御製原稿を寄贈 

  元内舎人牧野氏、学習院大

◆トップニュース

 韓国の反日に北の影(ソウル・上田勇実

◆ワールド・スコープ

  ・中国が米医薬品市場を支配

     安全保障上のリスクに懸念(ワシントン・山崎洋介

  ・乱開発続く南米の森林

     犯罪組織が違法伐採(サンパウロ・綾村悟

◆記者の視点

   南太平洋に牙むく中国

     台湾総統選への影響力狙う(編集委員・池永達夫

◆政界の風を読む政治評論家・髙橋利行

   辛口評価の大臣デビュー「小泉進次郎」という恋から醒める時

◆WHO'S WHOひと 幻想的な曲で新境地を

                  金沢明子さん(歌手)

◆沖縄から

  ・那覇軍港の移設問題

     玉城知事は浦添市民の民意を無視(沖縄支局・豊田剛

  ・反基地擁護弁護士の検閲、沖縄県の慰謝料支出に合法判決

     控訴審で県民の訴え退ける(同上)

◆持論時論(インタビュー)

  ・クララ・シューマン生誕200年名器共演で蘇る魂の音色

        三船文彰(音楽プロデューサー)

  ・私はリーダーをこうやってきた「我見」「離見」のバランスを

        高田明(ジャパネットたかた創業者)

◆救国救世ビジョン―家庭再建講座26

   第五章 家庭を破壊する思想の克服を

    1.「家族」を賛美することは悪なのか?

◆文化

   秋田県 国内最大のジオパーク

    /地球の多様な物語を楽しむ伊藤志郎

◆内村鑑三を読む

   「万朝報」英文欄主筆(9)

    予言が成就した日本の敗戦増子耕一

◆山田寛の国際レーダー

  ・アフガン和平女子教育禁止の再来を許すな

                          (元嘉悦大学教授)

◆メディアウオッチ

  <新聞>

  ・旧民主党が政権奪取した09年総選挙から10年、相変わらず反自民を煽る朝日増記代司

  <週刊誌>

  ・見出しは配慮に欠けたが批判した作家も自家撞着のポスト韓国特集岩崎哲

  <新聞>

  ・ネット情報に飛びつき政権批判を行う朝日論説室は「たこつぼ」か増記代司

  <海外メディア>

  ・ボルトン氏解任で米イラン交渉を楽観視するイスラエル紙ハーレツ本田隆文

  <新聞>

  ・盛り上がり欠く改憲世論 「拝啓 読売新聞社様 もっと国民に呼びかけよ」増記代司

  <テレビ>

  ・日本に対する「ヘイト」作品の異様さ問わぬクロ現「表現の不自由展」森田清策

  <週刊誌>

  ・内閣改造の目玉・小泉環境相に真正面から疑問をぶつけた文春・新潮岩崎哲

◆教育

  ・石川県内の公立小学校6年生が参加

      自然愛育む「ツバメ総調査」日下一彦

  ・弘前大学教育学部・蒔田講師が動画開発

      アニメで選挙の意義を出前授業市原幸彦

◆論壇時評

  ー国内編ー

  ・「表現の不自由展」中止憲法持ち出す不見識

  ・NHKの左傾化統制が効かないEテレ

      森田清策(編集委員)

  ー海外編ー

  ・韓国・文在寅政権の狙い「65年協定体制」の転換図る 

  ・輸出管理強化の意味冷静な意見が出始めた韓国

      岩崎哲(編集委員)

◆ビューポイント 

  ・震災に備え空き家有効活用を

    自治体に提供し避難所に被災者の生活再建、民泊にも

       ロバート・D・エルドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表・政治学博士)

  ・中国の根深い対沖縄戦略

    米軍撤退・属国化に狙い国際的アピール加速は必至

       杉山蕃(元統幕議長) 

  ・故野呂田元防衛庁長官の教え

    「受けた恩は忘れるな」日印・日スリランカ友好に尽力

       ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授)

  ・露海軍実験場で爆発の真相

    小型原子炉を開発中か当局は「核爆発」の疑い否定

       中澤孝之(日本対外文化協会理事)

  ・いま、「病」とどう向き合うか

    健康の意味を見詰め直す人生を前向きの生きる適応力

       根本和雄(メンタルヘルスカウンセラー)

  ・米国とイランのチキンレース

    友好国巻き込み危険度増中東での影響力拡大狙う中露

       乾一宇(ロシア研究家)

  ・蔡英文政権の静かな革命

    進む「中華民国」の台湾化「廃省」で「大陸地区」消し去る

       浅野和生(平成国際大学教授)

  ・北米植民地のユダヤ系兵站

    英仏両軍で重要な役割同族ネットワーク駆使し活躍

       佐藤唯行(獨協大学教授)

  ・卸売市場の概念変える新SFM

    シドニー観光の目玉へ地域住民との触れ合いも重視

       小松正之(東京財団政策研究所上席研究員)

  ・軍事支出をめぐる米独の対立

    「GDPの2%」拒む独米は部分的撤退ちらつかす

       小林宏晨(日本大学名誉教授)

  ・米中貿易戦争と世界経済

    中国は妥協せず持久戦に景気後退阻止へ財政政策必要

       鈴木淑夫(鈴木政経フォーラム代表)

  ・中国の国防白書の取り扱い方

    「必ず台湾を統一」と強調強権政治のプロパガンダ手段

       茅原郁生(拓殖大学名誉教授)

  ・台風15号被害に見る停電リスク

    想定外だった通信障害地域防災計画の見直し急務

       濱口和久(拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授)

  ・少子化対策の根本的転換

    憲法に「家族保護条項」を働き方改革で晩婚化に歯止め

       髙橋史朗(麗澤大学大学院特任教授)

  ・韓国の「ナショナリズムの酩酊」

    至上の大義「南北融和」西方世界から脱落し孤立も

       櫻田淳(東洋学園大学教授)  

  ・「学ぶことは楽しい」の復権を

    強制するから勉強嫌いにできた時の達成感、誰もが経験

       宮城能彦(沖縄大学教授)  

  ・ボルトン後のアメリカ外交

    抑止と均衡の重り失う大統領の再選のための政策に

       加瀬みき(アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員)

◆社説

  ・米宇宙軍軍事的優位性の確保が不可欠

  ・条例改正案撤回中国は香港の民意尊重せよ

  ・安倍内閣改造令和の国づくりへ果敢に挑め

  ・ボルトン氏解任米国は堅実な外交安保陣容を

  ・社会保障会議持続可能な制度の構築を

  ・国連気候行動温暖化対策の粘り強い継続を

  ・中国建国70年信頼得られぬ独裁と覇権主義

映画「エンテベ空港の7日間」を観る

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 1976年6月27日。イスラエルのテルアビブ発パリ行きのエールフランス139便。乗客は239名で、そのうち83名がイスラエル人だった。同機が経由地であるギリシャのアテネ空港を飛び立った直後、銃と手りゅう弾で武装した男女4人組によってハイジャックされる。同機は急遽、南へ方向転換し、リビアのベンガジ空港に到着。ここで燃料補給を終え、向かった先は、”人食い大統領”の異名をとる、かのアミン大統領の待つウガンダ・エンテベ空港だった…。これは事実に基づく物語。

 

 ハイジャック犯の正体は、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)のパレスチナ人メンバー2人と、ドイツ極左テログループ「革命細胞」のメンバー、ヴィルフリード・ボーゼとブリギッテ・クールマンのジョイントチーム。その要求は、身代金500万ドルと世界各地に収監されている50人以上の同志の解放だった。

 

 事件の報は即日、イスラエル首相のイツハク・ラビンにも伝えられた。テロリストとは一切交渉しない―。建前はそうでも、人質殺害予告のリミットが迫り、なおかつ、その家族らが官邸に押し寄せるに及んで、犯人側との交渉を発表する。ただ、穏健派であるラビンに、ことあるごとに対立する強硬派のシモン・ペレス国防大臣は、水面下において、特殊部隊による人質救出作戦を準備していた。事件発生から7日目、「サンダーボルト作戦」と名付けられた人質救出作戦が発動される。

 

 本作の冒頭とラストに、男女十数人が、弧を描くように並んだ椅子の上で繰り広げる、前衛的なダンスショーの場面が流れる。スポーツ観戦での”ウェーブ”よろしく、左端から右端へと同じ動作を時間差で伝えていくもので、その一糸乱れぬ動作は、まるで一つの機械のよう。特殊部隊に招集される青年ジーヴの恋人が所属するチームなのだが、パっと見では、その意味するところを理解できない。本作パンフによれば、その衣装は、超正統派ユダヤ教徒を表しているという。最後には、全員が着ている衣装を床に脱ぎ捨てるが、本作のパジーリャ監督は、「古い信念に違反する新しい概念に心を開きながら、伝統から解放されていく」と述べ、これを「イスラエルとパレスチナの拡大する抗争のシンボルだとみなした」のだそうだ。

 

 さて、ハイジャック犯は、パレスチナ人テログループとドイツの極左グループが手を組んだのだったが、パレスチナの大義を世界にアピールするという志は同じでも、辿ってきた人生やイスラエルに対する憎悪の度合いはあまりに違いすぎた。ボーゼは人質に手荒に接することに「自分はナチじゃない」と抵抗し、パレスチナ人から「甘い」とたしなめられる。冷酷非情に見えるメガネっ娘、ブリギッテも恋人である同士の反対を押し切って犯行に及んだことへの後ろめたさや、「無意味な人生が怖い」と口走るなど微妙な心境をのぞかせる。

 

 この事件を終結に導いたラビン首相は、翌年首相を辞するが、1992年に返り咲く。その際、国防大臣として、ともにサンダーボルト作戦を指揮したシモン・ペレスを外務大臣に起用。二人は、93年、米クリントン政権の仲介で、パレスチナ解放運動の指導者であるPLOのアラファト議長とイスラエル・パレスチナ間の和平合意(オスロ合意)を結ぶに至り、中東和平の機運を盛り上げたが、ラビンはその後、極右の青年に暗殺された。

 

 なお、サンダーボルト作戦の決行で、人質が3人と、イスラエル特殊部隊の指揮官1人が犠牲となったが、その指揮官とは、ネタニヤフ中佐で、右派政党リクード党首にして、現イスラエル首相、ベンヤミン・ネタニヤフの実兄である。

 

 本作は、実話ベースということもあるが、ハイジャックというセンセーショナルなモチーフにしては、息詰まるような緊張感がウリというわけではない。いくつもの登場人物の視点と伏線をからませ、一様でない人間の心情世界を浮き彫りにする。ただ、中東問題は複雑怪奇なようで、その根源を辿れば、愛の怨みに行きつく。上っ面の近視眼的な観点にとらわれず、本質を見よとのメッセージとも受け取れた。

岩田温著「偽善者の見破り方」(イースト・プレス)を読む

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 岩田温は、当方には突如として出現した感があるが、最近では「WiLL」や「Hanada」といった保守系雑誌の常連として執筆している。まだ、知る人ぞ知る段階ではあろうが、保守言論人の若手(36歳)有望株である。

 

 本書においては、「リベラル派」と称される人々の偽善ぶりにスポットをあて、岩田氏がどストレートに鉄槌をお見舞いするといったわかりやすい趣旨。テッパンネタの憲法改正、安倍政治、安全保障など、当方もほぼ、我が意を得たりの感を強くしたが、それにも増して、岩田氏の実直さというか生真面目さが伝わってきて、清々しささえ覚えるのだ。俎上に上された人間も、岩田氏相手には口角泡飛ばして反論するなどという大人げない対応はできないのではないか?甘いか。

 

 それはともかく、当方がもっとも注目したのは、本書の結び近くで展開されている「死刑制度」廃止論についての一連の論稿だ。岩田氏自身は元々死刑制度肯定論者であることを披歴しているが、そのうえで、死刑に対するあらゆる角度からの論者の言説を紹介している。

 

 まず、オウム真理教の教祖である麻原彰晃はじめ、死刑判決を受けた教団関係者が2018年7月6日、同26日に刑が執行されたことを受けて、死刑廃止論者である弁護士が朝日新聞に寄せたコメントは「今回の大量執行は、国際社会から見れば、異様で野蛮な虐殺だ」だったことを紹介。

 

 本書によれば、そもそも死刑制度を今現在維持する国は少数派で、2017年末時点で198ヵ国・地域中、142ヵ国が元々あった死刑制度を既に廃止しているという。また、OECDに加盟する35ヵ国の内、死刑制度を維持しているのは、日韓米の3ヵ国に過ぎないそうだ。この数字を持ち出し、死刑廃止論者は、日本もグローバルスタンダードに合わせるべきだという。岩田氏はグローバルスタンダードを言うのなら、憲法9条を改正し、集団的自衛権の行使を容認し、軍隊の保持を認めることも同様に必要ななずだが、この問題になると廃止論者は議論を一蹴するという。何ともご都合主義なのだ。

 

 次に、元々人権派の弁護士だった岡村勲氏。彼は妻を殺害され、被害当事者となることによって、劇的にそのスタンスを変えた。彼はこう述べている。 「100万円を盗んだら、それを償うためには100万円を返さなければいけない。人の生命を奪ったときは、何で償うか。償いのしようがない。自分の生命を提供して償う以外に、方法がないではないか」(「奪った生命を何で償うのか」『Voice』2008年6月号)

 

 次に、美達大和という二つの殺人事件を犯し、服役している無期懲役囚の書いた「死刑絶対肯定論」(新潮新書)を引きつつ、その持論を紹介。この人物は、犯行時は自分の思想信条を貫くべくやったのだとして、罪の意識は微塵もなかったが、裁判で検察官の論告を聞きながら、突然、改悛の念が浮かび上がってきたといい、今は自らの罪と向き合いながら生活し、一生涯、刑務所の外に出ない選択をしたのだという。そして、刑務所の中で出会った受刑者たちに、その心境を率直に聞いて回った。その結果が、「殺人事件で服役している受刑者のほとんどが、反省や謝罪や改悛の情とは無縁であり、自らの罪の意識すら持つ者が稀だということです。逆に、被害者に責任を転嫁し、非難する者が多数であり、遺族の苦痛等の心情を忖度する者は極めて少数」というものだった。

 

 だが、自分自身が死ぬのだと自覚したとき、受刑者の中には真摯に自らの罪に向き合う者が多かったと言い、「生が限定されたものであるからこそ、真剣に生き方を見つめ、また自らも死ぬということで亡くなった被害者の立場を覗くことができるからではないでしょうか。(中略) 死刑囚は確定してから死というものに常に正面から向き合って生活することになります。来週の今頃は、自分が存在しているのかどうかの確信さえなく一日一日の人生の重みを意識しないわけにはいきません。ここに懲役刑受刑者とは途轍もなく大きな隔たりがあります」と死刑が存すべき意義を語っている。

 

 最後に、岩田氏が従来の自身の「死刑制度」に対するスタンスを変えざるを得なくなったとして紹介するのが、2008年に起きた土浦連続通り魔事件の犯人、金川真大だ。彼は人生に意義が見いだせず、死ぬことを決意するが、自殺だと失敗する可能性があるし、痛いのはいやだと。確実に死ねる方法は「死刑」になることだが、その実現のためには判例上、2人以上の人間を殺さなければならない。そして、実行に移したのが上記の事件で、2人が死亡、7人が重傷を負った。

 

 彼は特殊な思想に駆られていたそうだ。すなわち、「善悪はすべて人間が作り出した観念にすぎず、その根拠など存在しない」と。そして死刑確定後の金川の言葉がこうだ。「こうして生きてることは、時間のムダ、税金のムダ。法務省の人間を皆殺しにしてやりたいね。死刑執行は6ヵ月以内。守られていない。テメエで作った法をテメエで守らないのはバカだ。どのツラさげて悪人を裁くんだ?」(読売新聞水戸支局取材班著「死刑のための殺人」新潮社)

 

 遺族らとしても、金川に生きていて欲しくないとして極刑を望んだわけだが、それは同時に彼の望みをかなえてあげることになってしまうというパラドックスだ。不謹慎ながら、映画「セブン」に出て来る異常犯罪者ジョン・ドーさながらという感じを受けた。死刑制度の抑止力はこのような人間には無効なのだ。だから岩田氏は、この問題について、死刑よりも厳しい刑罰の導入を提案するのだが…。

 

 岩田氏は、美達大和についての論稿の中でこう語っている。「多くの人は自らが死ぬということを意識しないままに生きている。いや、死の問題について考えることを避けながら生きている。どれほど真剣に考えようとも正確に知ることのできない死の問題を考えるよりも、自分の身の回りの生活に忙殺されてしまうのが人間というものなのかもしれない」と。ズバリ、その通りだろう。逆を言えば、それほど今の世の中は刺激にあふれていると言えよう。例えば今、スマホなしで耐えられるか? 否とすれば、それって人間の正常な姿といえるのか? 機械に完全に支配されているということだろ。

 

 野生の動物は、人生?に悩み苦しむこともなく、本能に基づきその生を全うする。それは人間様のように頭脳が発達しておらず、自身を顧みる能力に欠けるから? だが、猫でさえ、自分の死期が近づけば人目を避け、姿をくらますという。万物の霊長たる人間様が本質の部分について、動物よりも幼稚で不完全にみえてしまうのはなぜか。それが人間だよ、とまたごまかすのか。本書は多くの示唆をくれた。

映画「国家が破産する日」を観る

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 1997年11月、韓国は突如としてIMFへの支援要請を発表。事実上、デフォルト状態に陥り、国家破綻した。本作は、自国が破たんするという空前絶後の事態に、政府は一体何をしていたか、通貨の番人である中央銀行はどう動いたか、国民の側はどうであったかという、いくつかの異なる視点を交差させながら、その実態に迫る。加えてIMF(国際通貨基金)とは何者で、その支援を受け、管理下に入るとは何を意味するのか。IMF専務理事役のヴァンサン・カッセルが雰囲気たっぷりに演じる。

 

 タイのバーツ暴落から始まる、一連のアジア通貨危機は、インドネシア、韓国、マレーシアとドミノ現象を起こした。いずれもヘッジファンドが仕掛けた通貨の空売りに対して、防衛のための外貨準備が枯渇してその暴落を許し、デフォルトに至るという流れ。同年の7月にはタイ、10月にはインドネシアと危機が間近に迫っていたにも関わらず、韓国政府および当局はどこ吹く風で、傍観した。

 

 そこには、80年代以降、香港、シンガポール、台湾とともにアジア四小龍の一つに数えられ、前年の96年には、2002年の日韓共催によるサッカーW杯開催が決定、さらに、アジアで日本に次ぐ二番目のOECD加盟国となって、朝野を上げてイケイケムードが漂っていた。ただ、足元の経済は、規制緩和によって誕生した多くの総合金融会社(ノンバンク)による実体経済を無視した与信取引での乱脈融資の横行で、大量の不良債権を生み出す時限爆弾が仕掛けられていた。

 

 危機をいち早く察知して、その回避のため、髪を振り乱して奔走する韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョン(キム・ヘス)。そのシヒョンを疎ましく思い、ニヒルに情勢を観察し無能なトップに見切りをつけて、IMFを呼び込むことを画策する財政局次官パク・デヨン(チョ・ウジン)。政府が隠蔽した危機を独自に察知し、勤めていたノンバンクを辞めて、個人投資家として独立したユン・ジョンハグ(ユ・アイン)。彼はノンバンク時代の顧客らを前に、自分は「政府の無能と無知に投資する」と熱弁をふるい、いわゆるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)で一世一代の大勝負に賭ける。食器製造の町工場を営むガプス(ホ・ジュノ)は、突如降って湧いた大手百貨店からの大量受注に欣喜雀躍するが、相手が提示した約束手形での決済に、二の足を踏むのだった。やがて、その日その時が訪れた…。

 

 ラストでは、あれから20年後、すなわち、今現在のそれぞれの姿を映し撮る。IMF管理下で、血の噴き出る構造改革と緊縮財政を余儀なくされ、国の威信を地に落としてもこぎつけた新生韓国の実情は? 町工場のガプスが、成長した息子に語る言葉が印象的だ。「自分以外、誰も信用するな」。そして、本作は結論する。この国は、当時と何も変わっていない…と。 

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